受付システム セキュリティ対策は?

受付システム セキュリティ

多くの企業で利用されています「受付システム」。毎日多くの来客がある一面、不本意な訪問者が来ることもあります。

この訪問者が悪意をもった人の可能性もあり、受付システムにはセキュリティー対策も欠かせません。

そこで今回は、受付システムのセキュリティとしてどんな対処方法が考えられるか?をご紹介します

受付システム必須機能の利便性とリスク

受付システムの最も基本的な必須機能は、来訪者がタッチパネルから相手先を選択し連絡することです。
この入力情報をもとに定められた部署、担当者への電話や通知を行います。

受付システムの多くは、これらの処理を無人で行えるようになっており、メリットも多く効率やコストでは非常に大きな利点もありますが、無人におけるリスクも生じます。

通行人の多い通路などに設置される無人受付システムでは、不特定多数の人が目にしますし、興味本位から触れられる機会も意図せず多くなってしまいます。

このような状況から利便性とリスクが共存する受付システムには個人情報も含まれている以上、セキュリティ対策も非常に重要になってきます。

受付システムの最も貴重な情報とは?

貴重な情報とは守らなければならない情報でもあり、これには「来訪者」の情報と「担当者」の情報の2つの個人情報があります。

個人情報保護の失敗事例と、各々の注意点を次に記します。

受付システム 個人情報保護

個人情報とは?

1.個人情報流出の痛手?

個人情報流出でベネッセ側に賠償命令 4千人に

(上記、リンクをクリックすると記事が読めます。)

記事抜粋「平成26年に発覚したベネッセコーポレーション(岡山市北区)の個人情報流出事件で、顧客ら約5,700人がベネッセ側に1人当たり5万5千円の損害賠償を求めた訴訟の判決で東京地裁は27日、漏えいを認めた4,027人に1人当たり3,300円、総額で約1,300万円を支払うよう命じた。」

 

会社としての信用ダメージもありますが、金銭面でもおおきな損害が生じることがこの記事からもわかります。そして、一度流出、漏洩してしまうと取り戻しができません。

2. 個人情報の保護に関する法律(平成十五年法律第五十七号)

から、
まで185条から構成されており、第一章 総則(目的)には以下のように記されています。
「第一条 この法律は、デジタル社会の進展に伴い個人情報の利用が著しく拡大していることに鑑み、個人情報の適正な取扱いに関し、基本理念及び政府による基本方針の作成その他の個人情報の保護に関する施策の基本となる事項を定め、国及び地方公共団体の責務等を明らかにし、個人情報を取り扱う事業者及び行政機関等についてこれらの特性に応じて遵守すべき義務等を定めるとともに、個人情報保護委員会を設置することにより、行政機関等の事務及び事業の適正かつ円滑な運営を図り、並びに個人情報の適正かつ効果的な活用が新たな産業の創出並びに活力ある経済社会及び豊かな国民生活の実現に資するものであることその他の個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護することを目的とする。」

3.受付システムの「来訪者情報」の取り扱い

受付システムの最も貴重な情報とは、来訪者の情報です。来訪者の情報には、以下のようなものが含まれます。

  • 来訪者の氏名や所属、連絡先などの個人情報
  • 来訪者の訪問目的や来訪予定時間、担当者などの訪問情報
  • 来訪者の顔写真やQRコード、入館証などの認証情報

来訪者の情報は、受付システムによって収集・管理され、担当者や管理者に通知・提供されます。来訪者の情報は、以下のようなメリットをもたらします。

  • 担当者は来訪者の情報を事前に確認できるため、対応の準備やスムーズな会話ができます。
  • 管理者は来訪者の情報を分析することで、来客の傾向やニーズを把握し、ビジネスの改善や効果測定ができます。
  • セキュリティ担当者は来訪者の情報を監視することで、不審者や不正アクセスを検知し、防止や対応ができます。

来訪者の情報は個人情報保護法やGDPRなどの法令にも関わる重要な情報であり、適切なセキュリティ対策やプライバシーポリシー(来訪者の情報の取得・利用・提供・保存・廃棄など)を守ることが必要になります。受付システム運用側は、責任を持って対応する必要が生じます。

4.「担当者情報」の取り扱いに注意

受付システムには担当者情報も必須となり、来客に案内する社員や部門の情報のこととなります。この情報は、受付システムに入力され、来客時に電話や各種通知などで伝えるときに使われます。

受付システムの担当者情報の取り扱いの注意点を整理すると、以下のようになります。

  • 担当者の情報は、常に最新に保つ。担当者の情報が変わったら、すぐに受付システムに更新することで、来訪者に間違った情報を伝えないようにする。
  • 担当者の情報は、必要な範囲に限って公開する。担当者の情報は、来訪者に必要なものだけを公開することで、担当者のプライバシーを守る。例えば、担当者の個人的な連絡先は、来訪者に直接連絡が必要な場合だけに公開する。
  • 担当者の情報は、セキュリティ対策をする。担当者の情報は、受付システムに保存されるので、不正アクセスや漏洩の危険がある。受付システムのパスワードや暗号化、バックアップなどのセキュリティ対策をすることで、担当者の情報を安全に保つ。

以上のように、受付システムの担当者情報の取り扱いには、正確性・適切性・安全性の3つのポイントに注意する必要があります。

受付システムの担当者情報は、来訪者対応の効率化や満足度向上に貢献しますが、同時に個人情報や機密情報にも関わる重要な情報です。受付システムを利用する際は、情報の正確性・適切性・安全性を確保することが必要です。

無人受付システムの盗難防止とセキュリティ対策

無人受付システムには盗難の危険性もあります。受付システムで使われる端末や機器を盗難や破壊、情報漏洩から保護するために対策が必要です。

受付システムの盗難防止には、以下のような方法があります。

  • 端末や機器を固定する。端末や機器を置く場所にビスやワイヤーなどで固定することで、持ち出されたり移動されたりするのを防ぐことができます。
  • 端末や機器にセキュリティ機能を設定する。端末や機器にパスワードや生体認証などのセキュリティ機能を設定することで、不正な操作やデータの流出を防ぐことができます。
  • 端末や機器に監視カメラや警報装置を設置する。端末や機器に監視カメラや警報装置を設置することで、不審者や不正アクセスを検知し、警告や通報を行うことができます。
  • カードキーや生体認証さらには顔認証などの高度な認証技術の採用。これにより、来訪者の身元を確認し、不要な来客を排除することができます。

  • システムの定期的な点検や修正。これにより、故障や障害を防ぎ、安定した運用を維持することができます。

無人受付システムは、受付業務の効率化やコスト削減に有効ですが、セキュリティ面での不安もあります。適切な対策を講じることで、安全に無人受付システムを利用することができます。

エントランス盗難防止

セキュアな受付システムは?

無人受付システムは、受付業務の効率化やコスト削減に有効ですが、セキュリティ面での不安もあります。監視カメラ、固定、認証、盗難時データ自動消去など適切な対策を講じることで、安全に無人受付システムを利用することができます。

ABphone株式会社の受付システム「アイタッチ」は、Apple社のセキュリティ対策と、独自のシステム上の認証により安全に運用できる受付システムとなっています。

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